「お金が好き」「お金持ちになりたい」と堂々と言えないのは、お金が来ないように自分で壁を作っていることと同じ。無意識にお金が巡ってくることに抵抗している。
「外でお金の話をするもんじゃない」
「誰かが聞いていたらどうすんの」
「お金は汚いから触ったら手洗いしなさい」
かつて私は親からこんな感じでお金のことを言われていました。
高校時代には、友人から遊びに誘われた日にバイトの予定が入っていてそれを理由に遊びを断ったら、
「金の亡者やな」と言われたこともあります。
知らず知らずのうちに、
・お金は汚れているもの
・お金を稼ぐことはネガティブなこと
・人前でお金の話をするのはNG
と言うすり込みをされ、特にそれに対して何の疑問も持たないでいました。
なんと恐ろしいことに2023年半ばまで。てか、本当につい最近まで、ですね。
強靭なお金のブロック
なんと50年間も私の無意識下にあったこのお金のすり込み。これは相当手強そうな相手だわ。
でもこのお金に関するすり込みは、私に限ったことではないみたいです。
「質素倹約が美徳である」という戦中の日本人としてのあり方が、今もなお根強く残っていて、私の親世代やもっと上の世代の方々の中には、現在でもこれを信じている人は多くいます。
無意識にマインドは引き継がれてしまうから、若い世代でもそう考えている人はいるかも知れません。
厄介なのは「無意識」であるというところ。
自分がコントロールできる思考や感情とは離れた、もっともっと奥深いところにいる、潜在意識っていう方です。
この方はなかなかの頑固一徹と言うか、つかみどころがないと言うか、よく分からないと言うのが正直なところです。私たち人間が自分で意識できる「顕在意識」が5%、無意識の「潜在意識」が95%と言うから、なんとまぁ壮大な宇宙が広がっているとでも例えましょうか。とにかく私たちの意思が及ばない遠い場所にいらっしゃるみたいで、これまで長年培ってきた考えやふとした記憶を書き換えるのは至難の業。でもひとたび書き換えに成功して自分の味方につけることができると、それはそれは心強いんですけどね。
潜在意識下で私たちが持っているこのすり込み「お金のブロック」を、ぶち壊すところからまずスタートします。
自分の思い込みや常識を疑う
「お金がない」
「お金がいつも足りない」
「お金は自分の時間を使って稼ぐもの」
「お金は労働の対価」
「給料日は支払いがたくさんあるからツライ」
「お金持ちは何か悪いことをして稼いでいるに違いない」
「働かざる者食うべからず」
「お金持ちがうらめしい」
「お金のせいで不幸になった」
実はこれらはすべてお金のブロックです。すべてお金に対してマイナスなイメージ。
「えぇー⁉」「嘘つけ!」とブーイングが聞こえてきそうですが、それは受け付けません。
私がお金の立場だったら、こんな風にイメージを持たれて、
「なんか私の悪口言われてるけど、私何か悪いことしました?」とすねてしまいそう。
これらのお金のマイナスイメージ、真実なんでしょうか?
イメージだけで思い込んでいませんか?
その思い込みや常識が正しいと考えていませんか?
ドキッとした方もいるかも知れません。
お金持ちの考え方はこうです。
「お金はなくならない」
「人生は好きなことだけをする為にある」
「金持ちでない人はそれを自分で望んでいるだけ」
「好きではない仕事はしない」
「お金は人を優しくする」
「自分の『好き』がお金に換わる」
ブーイングに加えて窓に石を投げられそうですが、これがお金持ちの常識です。
お金持ちになりたいのであれば、まずは一度、今まで自分が常識・当たり前と思ってきたことを「それって本当?」と疑ってみることです。
自分が常識と考えてこれまで疑いもしなかったことが、実は単なる思い込みや固定観念だったと気がつくことができたら、ブロックは少しずつ表面の塗装を剝がし始めます。
自分のお金の稼ぎ方、使い方、貯め方。働き方や生き方といったところまで、一度疑ってみて下さい。
常識・固定観念というものは、自分が気がつかないうちに自分の奥の奥底の方まで浸透しちゃってるもんだから、まずはそれをあぶり出す。
疑って出てきた感情や感覚を今度は凝視してみて下さい。そして、フラットにお金と向き合ってみて下さい。
自分は本当はどうしたいか、どうありたいか、ボヤーンとではあるけど浮かんできませんか?
「お金が好き」と胸を張って言える自分になろう
″私がお金の立場だったら、こんな風にイメージを持たれて、
『なんか私の悪口言われてるけど、私何か悪いことしました?』とすねてしまいそう。”
と少し前にお話しましたが、これ、本当にそうなんですよね。
想像してみて下さい。
「私のことを嫌いなんだろうな」という人のことをあなたは好きになれますか?
この人と一緒にいたいな、と思いますか?
私は例に漏れず、「そっちが嫌いなら別に構いません。私も嫌いです。」の人で、恐らく傍に寄ることさえしません。嫌いを通り越して無関心になってしまうかも知れません。
お金も同じです。
お金は汚い、お金のせいで不幸になった、お金のマイナスばかり見ている人のところには巡ってきません。被害者意識でいる人、自分のことを嫌っている人の元には行きたがらない。自分を好きになってくれる、大切にしてくれる人のところに行きたいと思うのは当然。
何言ってんの?と思われるかも知れませんが、これは波動の法則から言ってもそうなんです。
「類は友を呼ぶ」んです。振動は同じ振動を呼び起こすんです。
お金のマイナスな面ばかり見るのではなく、プラスの面を是非見て下さい。
お金が「ある」に目を向けて下さい。
今自分が「持っている」10,000円でも1,000円でもいいので、そのお金でしたいこと、できることにフォーカスして下さい。実際には買わなくて結構。想像だけでOKです。
このお金が「ある」から大好物が食べられる。
このお金が「ある」から家族と外食に行こう。
このお金が「ある」からケーキでも買って帰ろうかな。
このお金が「ある」から自分の好きなことをしよう。
…何でも良いのでお金が「ある」からしたい、お金が「ある」からできる、に焦点を当てて下さい。
すると、「お金が『あって』よかった~。」とか「お金が『ある』ってありがたいなぁ」とか、ボヤーンではあるけど気持ちが少しホワホワして来ませんか?
それが、第一歩です。まだこれからだけど、すごく大切な最初の一歩です。
これが感じられたら、「お金が好き」と胸を張って言える日もすぐそこ。
お金が巡って来てくれる自分になって行きましょう!