【波動の法則】「ある」を感じそれを味わうと、その「ある」現実がさらに引き寄せられる。
「ある」って何だ?
引き寄せの法則に出会ってまだ間もない頃の私は、この「ある」が全然ピンと来ませんでした。
何も感じず、感じ方さえわからず。「ある」自体が何なのかさえ、まったくわからなかったことを覚えています。
引き寄せ超初心者の私は『「ある」が理解できるようになると、引き寄せが上手く行きやすい』との知識をどこからか得て、「ある、ある、ある…」と言葉だけを繰り返していました。だけど「ある」がちっとも腑に落ちていないもんだから、「私に何があるって言うんだ、何もないよ。あるのは不安や心配や焦りだけ。」と言葉の裏側で思っていました。そんなんでは潜在意識は痛くも痒くもなく、当然何も起こりません。いま振り返れば、これはむしろ悪あがきと言うか、やるだけ無駄と言うか、逆引き寄せが起こりそうなほどの波動の低さでした。
私にあるのは漠然とした不安と、なんかよく分かんないけどモヤモヤした満たされない気持ち。
そしてお金の心配。子供の教育費に、家が老朽化したらこれから修繕費だって必要になるだろうし、私たち夫婦の老後資金だってそう。
これまでは共働きでなんとか過不足のない生活をしていたけど、私は16年勤めた会社を退職してすでに数ヶ月経過していて、いまあるお金はこれまでの貯蓄と決して多くない失業給付金、それもあと数回で支給が終わる。投資はしているけど安心できる金額ではない。旦那の収入はあるけどそれだけで大丈夫?旦那が病気になったら?貯金を崩す生活になるの?また好きでもない仕事を始めて、生活のためにお金のために嫌々働くの?
金銭的な不安はもくもくと大きくなっていき、「ある」どころか、心の中が日に日にネガティブな感情に占拠されて行きました。
そして金銭面だけでなく、自分のことをどこかで
「社会の競争からはじかれたダメな人」
「これまで長年会社に貢献してきたんだから、もうちょっと我慢できたんじゃないの?」
「働く条件や福利厚生は良かったんだから、お金のためだと開き直ったら続けられたんじゃないの?」
自分でもう限界!と感じて、辞めたくて辞めたくて仕方なくて我慢の限界で退職したのに、 辞めたことも含めて自分自身のすべてを肯定できないでいました。
ある日突然「ある」がやって来た
もやもやした毎日をしばらく送っていました。相変わらず「ある」はわからないままです。
「何か新しいこととかやりたいことを始めたら、見える景色が少しは変わるかも知れない」
予定はないけど毎朝早起きして、近所の八大龍王様へ参拝がてらウォーキング。
週1回の整体で腰痛を整えてもらう他に、家でも簡単なストレッチをすることが新しい習慣になりました。
変わらない日常をどのぐらい続けたのか、その日は突然やって来ました。
ウォーキング後にいつものようにストレッチをして部屋から見える空を眺めながら、ふと頭をよぎったことがありました。
「働いている時は朝は時間との戦いだったなぁ。今日も通勤電車嫌だなぁとか仕事の段取りとか納期とか、これまで毎朝憂鬱でしかなかったことをしなくて良いし、気にしなくて良いのはありがたいな。毎朝こうして参拝してウォーキングしてストレッチして、そんな自分の時間があって…」
…
…ん?
…んん??
…?
…!!
突然やって来たんです。 私には「ある」!「あった」んだ!
多くの会社員が時間と戦っているド平日の朝に、ウォーキングする時間があるんだ。 これまでは満員の通勤電車に揺られ、仕事のモチベーションも下がってた朝に、 今、私には自由な時間がある。 憂鬱でしかなかったことを考えなくてもいい豊かな時間がある。
そう思ったら、次々と「ある」がやって来ました。
私には帰る家がある。豪邸じゃないけど、雨風しのげる。くつろげる空間がある、自分の部屋もある。 私には家族がいる。愛する子供と夫、母。いつも支えてもらっている。
私にはお金がある。大金ではないけど、ある程度の貯えがあって実際足りている。
私には毎日着る服がある。いま着ているこの服だって、全部自分の稼ぎで買ったんだ。
私は生きている。生きてるだけで丸もうけ、とはまだ思えないけど生きている。
私には毎日3食の食事や、子供の衣服や学校の教材や塾代、車のガソリン代、維持費… 見過ごしていたけど、日常の生活で滞ることなく支払いができるお金がすでにあるのだ。必要なものを買えるだけのお金も、私にはすでにあるのだ。
お金だけじゃない、たくさんのものやこと、人、環境、経験、知識が私にはあるのだ。
それに気がついた時、 「私には全部あるじゃないか」 という感情がわいてきました。
「ある」が腑に落ちると「感謝」が来る
「ある」が解るとすぐに、「豊かさ」に包み込まれます。
経済的に恵まれている豊かさだけでなく、心が満ち足りて器がいっぱいになるような感覚でした。
これまで見えていなかっただけ、見えていたけど見過ごしていただけで、実は私は豊かなんだ。
その直後、今度は「ありがとう」という感謝の気持ちが自分の奥底の深いところから、ぶわわっと自然に溢れてきて、すごく心が満たされ涙が止まりませんでした。
「感謝」の波動はとても高いので、その前のフェーズの「ある」を理解することが引き寄せの法則において大切ということを身をもって体験しました。
「ある」が理解できるようになると、引き寄せが上手く行きやすい、ということは私にとってその通りでした。その後も様々なものやことを受け取っています。
自分には「ない」という方は、自分がすでに受け取っている豊かさを見落としていることにまずは気がついて下さい。「ない」にフォーカスすると、お金がない、時間がない、しあわせでない、というように、いまある豊かさを見落としてしまいます。「ない」ものに囚われてしまい、さらに「ない」現実がやって来ます。豊かさとは、「ある」に感謝し「心が満たされている」という感覚をどのぐらい感じられるのか、味わうことができるのかという心の感度です。
「すでにある」とは、
1:自分の日常に「ある」ことに気がつくこと。「ある」ことに目を向け感謝。
2:宇宙には「すでにすべてある」。
「ある」が解り「感謝の心」を持てるようになると、それまで見落としていた多くの恩恵に気がつきます。 当たり前だと思っていることでも、感謝できることはいくらでもあるんです。
2:宇宙には「すでにすべてある」に関しては、別のタイミングで時間をかけて書きたいと思います。